マツコの知らない世界で紹介された原宿化粧無料jol beautyの戦略
- 2016.04.10
- ビジネス
こんばんは、ICHIです。
僕は普段テレビを全く見ませんが昨日ひさしぶりに見てみると、
ある面白い原宿の世界が紹介されていました。
よくよく見てみるととてもおもしろい構造であり
今の時代の稼ぎ方を完全に反映しているなと感じたので、
その仕組みからの利益の上げ方を僕なりにシェアしたいと思います。
原宿に現れた無料スペースJol beautyとは?
(画像引用元:http://dream.jol.me/harajuku/store/beauty/)
マツコの知らない世界というテレビ番組の中で今日紹介されていたのが、
このJol beautyというスペースについてでした。
13~19歳の女の子限定で使用可能な場所となっており、
その場で原宿で遊ぶ前に化粧をしたり髪型をセットをする場所です。
更には、
化粧品のサンプルや、ワックス、ヘアアイロンまでもを無料に使用でき
お金をそれほど多く持っていない原宿女子に人気を誇っている
原宿の若者に今注目されているオシャレスポットの1つなのです。
しかし、
当然13歳〜18歳までの女子がターゲットというのにも意味があり、
無料ということにも勿論意味があってこの仕組みはなりたっています。
では、
どのようにしてこのビジネスモデルは成り立っているのかということを、
なぜ若者をターゲットにしているのか?
というところから深く僕の見解と共に掘り下げていきたいと思います。
化粧品は女性の必需品でありリピート率は・・・
女性にとって化粧というのは身だしなみの1つとして定着しており、
あなたの回りの女性も必ず化粧をしていると思います。
化粧の為には当然化粧品が必要なわけですが、
毎日使用するわけなので消耗品にあたります。
つまり、
消耗品ということはリピート商品でもあり、
毎回購入してくれれば当然企業の利益に繋がるわけです。
そのリピート率を上げたり認知をしてもらうために、
企業はTVCMなどを売っているわけですね。
そこでちょっと気になったので
化粧品のリピートのデータを調べてみました。
“画像引用元:http://www.cosme.net/html/evt/0054/repeat.html”
一度使った化粧品を6回以上リピートする方は
全体の72%にも登ることがわかりました。
つまり
一度使用して気に入ってくれれば、
何度も購入してくれる可能性が非常に高いということです。
化粧品というのは消耗品であることからリピートするのはわかりましたが、
なぜそもそも13歳〜19歳までと言う年齢をターゲットにしているのでしょうか。
<h4>バイラル効果はやはり東京から</h4>
化粧品のリピート率に関してはわかりましたが、
その前に考えなければいけないのは“いつから”使いはじめるのか?
ということです。
一度お気に入りになった商品を何回も使うわけですから、
当然一番最初にお気に入り商品になってもらえば使い続ける可能性はあります。
かつては化粧を始める年代といえば高校生だったのにもかかわらず、
最近はどんどんと化粧を始める年齢層が若くなってきているのです。
今では小学生もが化粧を覚え始めている時代であり、
当然中学では普通になりつつあり高校では当然となってます。
つまり使用する年齢層が若くなってきているわけなので、
化粧を始めるタイミングである13歳〜19歳をターゲットにしてるのでしょう。
また女性は男性とは違い話をすることを非常に好んでいる傾向があり、
男性よりも口コミで広がりやすい傾向もあります。
つまり情報をシェアするということを頻繁に行っており、
それが拡散するスピードもとてつもなく早いわけですね。
ましてや今はインスタグラムやツイッター、FBなどのSNSの登場により
情報は全国へ一斉に広がり始めます。
原宿といえばファッションの聖地であり、
個人レベルで数万のフォロワーを得ている人も存在します。
そんなオシャレな人達が集まるところで化粧品を無料に貸しだし
良い物があればまずシェアされるのは当然です。
だからこそ、
無料で提供し使用してもらうという戦略をとっているんですね。
(これはフリー戦略と呼ばれるものでもあり、
誰もが知っているのはドモホルンリンクルですね!)
しかし、
若いウチにお気に入りの化粧品を覚えてもらうことにより
今後の化粧品ブランドのリピーターになってもらうフリー戦略。
それだけではなく、
原宿に行く前に必ず行く場所!というスポットになってしまえば、
その話題性からどんどん集客をすることが出来ます。
集客ができるということは当然そこに存在するのは・・・
イベント行事で更に利益を
今僕達の生活の中にはAmazonやヤフオク、メルカリなど
とてつもなく集客力を持っている媒体が存在しています。
その集客力を使用してヤフオクやメルカリで商品を販売したりと
集客力は商品を販売する上で最も重要な位置を占めているのです。
ネット社会だとあまりピンとこないかもしれないですが、
僕達の生活の中で身近なのがホットペッパーですね。
あれは驚異的な集客力があるからこそ沢山の企業がこぞって広告を掲載し、
そこから集客をするという流れを作り出しています。
つまり、
集客ができればそこに広告をうちたい企業が出てくるわけであり、
この無料化粧スペースはそこまで考えられて仕組みを作られています。
既に沢山のイベントが開催されており、
びっくりしたのは政治までが絡んできていることですね。
もちろんイベントを開催するとなればイベント料が発生し、
この無料化粧スペースに利益として入る事になります。
無料の価値の提供から本当の顧客へ
僕のこのブログではいつも述べていますが、
今の時代にはモノが溢れかえりすぎています。
モノが溢れかえるとどうなるのかというと、
僕達消費者の選択肢が増えることになります。
同じような服でも安いものから高いものまであり、
多種多様になるので僕達が好きなモノを選ぶ事ができてしまうわけです。
多種多様にあるということはどこか惹きつけるポイントがないと
存在していないのと同じでありすぐにそのブランドは消える事になります。
だからこそ重要なのが、
いかに最初にインパクトを与えて印象を残すのか?
ということになります。
その為に重要なのが無料の体験価値で商品を好きにさせ、
そしてその後に企業イメージをCM等で与えて感情的に好きにさせる
という二段階のステップがとても重要になるのです。
上記に記載したようにドモホルンリンクルは
まず無料お試しセットを配布した後に電話で丁寧にサポートし
その企業自体を好きになるように徹底しています。
その最初の商品価値を提供するのがこの無料スペースであり、
非常に今の時代にあった合理的な方法であると感じます。
いち早くその点に目をつけ作った人は流石だなと思いますし、
そういう情報収集の力をつけないとこれからの時代は厳しいな
という情報収集能力の力も痛感しました。
是非この記事を参考に気になったことはすぐに調べて
まとめてみるという癖をつけてもらいたいなと思います。
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